野菜を通して、友人・親子とさらに仲良く!
橋本さんご夫婦 旦那さん・60代・企業の研究職、奥さん・50代・中高理科の教員
藤沢市在住
旦那さん:
昨年の2月末まで企業で研究職をしていました。退職して1年のんびりしてまして、最近また働き始めました。ビデオテープなど磁気テープの材料の研究などです。
奥さん:
中学と高校で、30年近く理科の教員をしています。もともとの専門は遺伝学なのですが、こちらの畑で4年以上、小島さんにいろいろと教えていただくようになって、生態学にもとても興味が出てきています。
―木村さんの奇跡のリンゴのテレビを見て興味を持った
奥さん:
2006年に木村さんの『奇跡のりんご』のテレビを見て、それにすごく感動して、授業でも毎年生徒に見てもらったり、本も読んでもらって。自分たちもやりたいなと思ってたんですが、なかなか自然栽培をしているところがなくて。そんな時に、主人が畑をやりたい、っていうことを言い出して。インターネットで検索したらコトモファームが出てきました。それですぐ入会しました。今年で5年目です。
旦那さん:
やり始めた頃は毎日天気が気になりましたね。雨が降らないとか。今までは、雨降ったらいやだなと思うだけだったけれど、今は雨が降らないと心配になる。
奥さん:
雨が降ったら野菜が喜んでるかな?とか、野菜の顔が思い浮かんだり。風が強いと支柱が倒れないか、とか心配になるし、旅行行っている間も心配(笑)
―土の豊かさが全然違う
奥さん:
無肥料・無農薬の自然栽培を始めてつくづく感じるのは、「野菜って周りの草や土の中の生き物たちと一緒に育っていくものなんだなぁ」ということなんです。暑くて土がからからに乾いてしまうような時も、寒くてしも柱が立つ時にも、周りの草たちが、野菜を乾燥や寒さから守ってくれるんですね。それで、みんなで作ってくれている、虫や微生物も仲間だな、虫と分け合って食べていけばいいんだなという気持ちになります。最初の頃と比べると、ミミズなどの生き物が増えて、草の種類もどんどん変わってきましたね。
旦那さん:
おととし広い畑を借りて、あれで土の違いがすごくわかりました。あそこはミミズ一匹いなかった。1年しかその畑にいなかったから分からないけれど、同じように里芋を作っても、無肥料だと全然できませんでした。でもこっちで作ったら1つあたり15個ぐらい子芋ができて。土の豊かさが全然違うなと思いました。
奥さん:
こちらでは、5年もやっていると、植えてもいないプチトマトが、トウモロコシや落花生やカボチャの間から自生してくれて。100個以上もの実をおいしくいただくことができたんです。一つのうねに、これだけの野菜が勢いよく茂ってくるともう圧巻で、「ジャングルみたいだね~」と、主人とよく話してました。生き物どうしコミュニケーションしながら、育っているようで、自然って美しいなあと感動します。(笑)
―野菜の成長の変化を見るのが楽しい
旦那さん:
週末しか来られないから、1週間たつと野菜の成長の具合が随分違っていて、その変化を見るのが楽しいですね。毎日来ていると気がつかないかも知れないけれど、1週間たって来ると随分違う。
奥さん:
30種類とか作らせていただいて、種にも興味を持って固定種のタネを買いに行ったりもしています。自分で育てた野菜で種を採って、それをつないでいくのは素晴らしいですよね。
―他の会員様と親しくなって野菜の交換をしたり
奥さん:
息子も来て耕してくれたり、他の会員の方に耕し方を習ったりだとか。そういうのもすごく楽しいですよね。畑で出会った方と親しくなって、野菜を頂いたり、差し上げたり。
だんだん食材にもこだわるようになりましたね。今ではお米も野菜も調味料もかなりのものを自然栽培にしていて。そういうことが多様な生態系や環境を保全するのに役に立ったりするようなところもありますよね。だからうれしいかなって。
旦那さん:
母親が90歳で、一昨年前に来てくれて。もともと農家で、連れてきたらものすごく喜んで大豆を収穫したり。スイッチが入ったみたいに、お芋もどんどん収穫してくれて。いまだに電話したら何を植えてるかとか聞いてきますね。懐かしかったんでしょうね。
―楽しいし、健康にも環境にもいいし、友達との交流の道具にも
奥さん:
水やりも基本的にはいらないし、草をすべて抜く必要もない。来られない週があっても大丈夫。初めてでも道具も種もあるし、教えてもらえるし。友達との交流のきっかけにもなりますね。収穫したからみんなで食べようよって。楽しいし健康にもいいし環境にもいいし、是非チャレンジして楽しんでほしいですね。仲間が増えてほしいです。
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