自分のオーガニックカフェで、自分の作った野菜のスムージーを!
Iさん・30代・IT会社経営/オーガニックカフェ経営・藤沢市在住
普段は会社を経営しています。東京原宿でITの会社を経営していて、お店の、会社の下のスペースでオーガニックカフェを経営してます。プライベートでは2児の父です。
ーコトモファームを始めたきっかけは、奥さんから
コトモファームさんを始めたきっかけというのは、湘南に住んでいて、奥さんが地方紙で見つけて「この、こういうのあるけど、興味ない?」みたいな事を言ってくれたのがきっかけでした。新聞のようなものでコトモファームが紹介されている記事を切って、僕のデスクに置いといてくれたんですよ。うちの家も今辻堂なんですけど、凄い近いじゃん!てなって(笑)
ーITの仕事をしながらオーガニックカフェも
普段はインターネット広告を専門にやっている会社を経営しておりまして。独立の前も会社の部署はネットの最先端みたいな部署だったものですから、自然とは疎遠のような世界でずっと過ごしていました。でも、普段から趣味でサーフィンをやっていたんで、自然と触れ合う機会を常に持てたんですけど。サーフィンが好き過ぎて、京都から湘南へわざわざ引っ越して来たくらいで。
それで、自分で独立してやるようになって、会社の業績も良くなってきて安定したというのもあって、移転したんですよ。移転先のオフィスが二階、三階建てなんですけど、その下のスペースが空いている物件を見つけて、一番上の1フロアでオフィスは十分なんで、残りの2フロアを会社の打ち合わせスペース兼、ゆっくりできるカフェみたいなのをやってみようとなりました。場所も原宿で、情報を凄く発信出来る場所ということもあって、どうせならもう完全にオーガニックにこだわってやってみよっか!となりました。
カフェの方はもう本当に変な話、採算度外視でやっていまして。やっぱり原価も高いし、仕入先も限られているし、物がアル、ナイが季節によることもあるし。そういう難しいカフェなんですけど。
ー農家さん達と会話をするうちに、「自分の手でつくってみたい!」という想いが生まれる
最初は自分で畑をやろうとは思ってなかったんですよ。ただ、色んな仕入れ先の人達、農家さんや農家さんを一纏めにしている方々がよくうちの店に出入りするようになって話を聞くようになってくうちに、大変苦労があるのを身に染みて知りました。
その中で、声を揃えて皆さんが言われていたのが、「土作り」。本当一にも土、百にも土。その土にどうこだわりあるかがそれぞれの農家さんによって違って。本当に奥が深いなと。
その時に生産者さんの苦労、農作物の収穫量が凄く少なかったりとか、季節によって採れる採れないがあったりとか、でも土がちゃんと出来てれば美味しい野菜ができるとか、口ではなんぼでも聞いた話を全部話せるんです。けど、やっぱ自分で作ってないので、心の中では又聞きしたことをずっと喋っているみたいだと思っていました。そういうことがあって、いつの間にか自分で畑を持ちたいって思い始めたんですよ。
ただ、0から土を作ってくまでの時間が、本業がある限りとれないと思って。その時なのか、コトモファームの事を知って、自然栽培で、土も出来ている状態から、色々講習で学びながら出来るという風に書いてあったので、「これはっ!」と思って始めたのがきっかけです。
ー自分で育てた野菜をお店にも
今ようやくおかげさまで、小松菜とか人参とかほうれん草を収穫が出来るようになってきたので、店に持って行って、スムージーやサラダに入れさせてもらっています。お客様へのアナウンスも、ちょっと恐縮ですけど、自分達のやっている畑で採れた物を使っていますと言わせてもらっていて。
元々、小松菜とか人参は凄くよく出る食材なので、小松菜とかワーワー生えてきたのを毎週パキパキとっているんですけど、大変ありがたい。自分でやっているお店として、なんかちょっと自信が付いてきたというか。当然仕入れ先もいっぱいあるんで、畑で採れない週は、仕入先さんにお願いしていれさせてもらったりもしています。
ー畑での楽しみ方。子ども達と一緒に過ごす大切な時間
結構凝り性なので、ああいうのやってみたいな、こういうのやってみたいな、とか。色んな人、隣の畑さんとか見させてもらって、よく育っている野菜とか、自分の所では育ってないのに隣では育ってる!何でだろう?とか。
あと畝の高さとかも、やっぱ野菜によって変えるのが大事なんだなというのを知りつつ、自分なりに畝をいじってみたりとか。何か色々楽しみながらやってます(笑)
子供達との時間が増えたというか、普段仕事して、平日はほぼ接触がないようなぐらい、時間がずれているので、この日曜日の講習っていうのが子供達とここに赴くきっかけになっています。子供も、僕の血をひいているんでしょうけど、元々多分すごい凝り性で。本人がどう思っているかわからないですけど、小さい子へこういう経験をさせている事自体が、育児という面においては、僕はすごいいいんじゃないかなって思っています。
ー子ども達にとって、10年後20年後30年後、野菜を育てたことがいい経験に
畑やってみてから、思い返したことが一つあるのですが、幼稚園の時から両親は共働きだったんですよ。だから幼稚園の時からもう鍵っ子で、家で一人でお留守番していたんです。家は、一軒家でちょっと庭があったんですけど、何かひょんとしたきっかけでミニトマトをその庭に埋めたことが始まりで、庭全面を畑にしちゃったんです。大根植えたり、スイカ植えたり、カボチャ植えたり。母がガーデニングしていた花壇が全部畑になっちゃったていう。多分そもそも好きなんだというのを思い出しまして。
僕はたまたま家庭環境の延長で一人だったから、自分で庭を畑にしていましたけど、今でも思い出すと、あの経験って楽しかったんだなと思うので、自分の子供にとっても今の畑って、僕ぐらいの歳になって思い出した時にいい経験したなと思うんじゃないかな。
もしかしたら農業の道にいくかもしれないし(笑)真面目で、几帳面なので、割とそういう育てるっていう所に関して向いてんのかなと(笑)思いますけど。
ー将来はの夢―オーストラリアでワイナリーを持つこと
昔、オーストラリアに留学をしていた事があって。行った当時は、僕も若かったので、オーガニックとか自然という物に関してそんなに深く興味はなかったんですけど、ふと思い返してみると、オーストラリアってすごいオーガニックが日常にすごく普及している国で、大手のスーパーと同じぐらいオーガニックスーパーってのがあるんですよ。消費者がそれぞれオーガニックを選ぶのか、通常の農薬を使った野菜を選ぶのかっていうので、買いに行くスーパーを選ぶような状況で。
ホームステイ先とか、現地で知り合った方々の家に遊びに行った時、食卓に並ぶのはたいていオーガニックの食材なんです。ナッツから野菜から果物から全部オーガニックで。当然彼らは肉も食べるので別にヴィ―ガンとかそういう文化もあるんですけど、オーガニックていうジャンルでいうと凄い普及している国なんですよ。
多分、農薬とか肥料を使う手間が面倒くさいとかで、結果、オーガニックになっているというような(笑)そういうルーツがあると思うんですけれど、凄いオーガニックな感じで。当時そういうのに触れ合ってたていうのが、こう、ふとした瞬間に思い出したりしたのも畑を始めたきっかけでしたね。
それで今後将来的には、今の畑で学んでいることをオーストラリアでやりたいなと、ちょっと思っていて。現地に友達も多くて、1年に一回オーストラリアに行くようにしているんです。ゴールドコーストと言う所が海沿いにあって、ちょっと内陸に入ると山になるんですよ。すごい変わった気候で、三百日以上が晴れって言われている気候で、雨ほとんど降らないですよ。だから、ワインとか葡萄が凄い美味しいて言われているエリアで。将来的にはその地域で自分のワイナリーとかを持ちたいなと思っていますね。
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